酒の本番

名古屋市守山区にある酒蔵、東春酒造さんの第二回蔵開きで演奏してきた。

昨年に引き続きの出演で、一年の中でもひそかに楽しみにしている本番である。

この日ばかりは、演奏中も遠慮なく日本酒をいただくことにしている。

せっかく酒蔵で吹くのだからと選曲も「酒まわり」の曲にした。

 

「酒は飲め飲め飲むならば〜」の一節でおなじみの《黒田節》は、もともと福岡の民謡で黒田武士の“酒豪伝説”をうたったものらしい。

今回は、ピアノ菅原さんによる書き下ろし新アレンジ版。
途中からいきなりアップテンポの4分の5拍子、プログレッシブ・ロックに急変するという、酒がますます進みそうな(?)編曲になった。
これはもうどこかで出版すべき。
 

《酒と泪と男と女》は、つらさに向き合うための酒と涙、そこに見えてくる男女の違いと、ちょっと情けない男の本音をストレートに歌ったバラード。

この曲は、図らずも「芸術」と呼ぶべきところまで来てしまったような、ほんとうに美しい作品だと、個人的には感じている。

この曲には欠けたリードがふさわしい気がして採用。

 

 

終演後には、余ったお酒を自由に飲めるという素晴らしいインセンティブ付き。

 

とはいえ、すぐに酔っ払ってしまうのであまり量は飲めず(>_<)

(大の酒好きの菅原さんはなかなかこの場を離れようとはしなかった)

 

菅原さんの攻めたアレンジをも受け入れてもらえる「酒飲み」たちの場は、なかなか貴重だと思う。

イベントの盛り上がりは例年本当に素晴らしく、

場を支えてくださっているスタッフの皆さんの場づくりの力に感服するとともに、心から感謝している。