丸尾さんとのデュオリサイタル終演。
音響もよく、響きに導かれるような感覚があって充実の本番だった。
R.アーンの歌曲「クロリスに」と「恍惚の時」
V.ダンディのサクソフォンのための作品「コラール・ヴァリエ」
これらの曲は教会という場に合うだろうと思って選曲したもの。
R.アーン「恍惚の時」by Susan Graham
後半はA.スクリャービンの前奏曲を抜粋で取り上げた。
丸尾さんの演奏するスクリャービンは他にない魅力があり、10年前に惚れ込んで、その響きに混ざってみたいという気持ちからサクソフォンとピアノに編曲した。
お世辞にも優れた編曲とは言えないが、この作品が自分たちのアンサンブルを磨く「響きのエチュード」となり、久しぶりにプログラムに組み込んだ。
その後「スクリャービンがサックスの曲を書いてくれていたらいいのに」をテーマに、丸尾さんが小品を作曲してくれた(笑)
2022年だったかな。
今回後半一曲目に演奏したので、録音が整い次第アップ予定。
メイン曲のA.デザンクロの作品は、8年前にコンクールを受けるためにガツガツ練習し、これでもかというほどピアノ合わせをした。
「そんなにピアノ合わせ必要なの?」と周りに訝しがられたが、毎回の合わせが充実していた。
特にデザンクロの作品は、独奏部と伴奏の絡みが親密で、オリジナル作品の中でも室内楽的な作品でやりがいがある。
細部の合わせを行っていく中で、自分たちだけの感覚を発見していけたように思う。
8年経っても鮮明なままだった。
今回のコンサートは、丸尾さんと行ってきた演奏活動10年の個展のような内容になった。
センゾのブース展示、打ち上げの最後までサポートいただいたBuffet Cramponの皆様、広報に大いに協力いただいたドルチェ楽器湊川さん、本当にありがとうございました。
ここいらでデュオ名でも決めてみようか。


Enc.プーランク「ノヴェレッテ」の編曲で華を添えてくださった、作曲家の北方喜旺丈さんと