特殊奏法と魚の目玉

魚の目玉や内臓を食べるか。

うちの親父は酒飲みだったから、子供の自分にそれをよく勧めた。

( 魚の目玉を食べることを勧める人は、なぜかきまって得意気な顔をしている )

 

それらには癖のある美味さがある。

 

現代作品において重要な特殊奏法は、サックスの本来の豊かな音とは少し離れたところにある。

特殊奏法で得られる音は美しいものではなく、癖のある音だと思う。

美味しい部分以外を、好奇心とともに味わおうとするのは、特殊奏法を練習し開拓する姿勢に近い。と思う。

 

「フラジオ」はきっと設計の段階で考慮されているから、特殊奏法でもない。

 

 

ということで、「重音」や「フラッター」は、魚の目玉。