今まで体重が50kgを超えたことがない。
子どもの頃、身長が伸び悩んでいて、当時はそれなりにコンプレックスだった。
小学生の時、「ごぼうの煮汁」が身長を伸ばすのに効果があると聞き、学校帰りに毎日飲んでいたが、
今AIに聞いたところ、ごぼうで背が伸びる科学的根拠はないらしい。
まあしょうがない。
そのうち医師の診断で、ちょっと低身長すぎるということになり、いちおう病名がついた。
そこで成長期が終わるまで、成長ホルモンを促進させるための注射を毎晩(!)うつことになった。
注射は嫌だったが、背を伸ばすためなら苦ではなかった。
TV「伊藤家の食卓」で紹介された「注射する場所に保冷剤をしばらくあてると、針の痛みが軽減される」という裏ワザを、自分ほど役立てた人物はいないと思う。(しろうさんありがとう)
当時1000回以上は注射したと思う。
その甲斐あって、現在は160cmまでこぎつけることができた。
保険適応とはいえ医療費を払ってくれた両親にも感謝が絶えない。
・・・。
感じていたコンプレックスは、サックスに夢中になる中で徐々に溶けていった気がする。
大袈裟なようだけど、サックスや音楽は救いだった。
しかし、サクソフォンのレパートリーでは、時に大胆なフォルテが必要な場面があり、正直これを苦手分野としてきた。
指の細いピアニストが、フォルテが出ずに悩むのと似ていると思う。
自分がたとえ無伴奏やデュオでも、室内楽的なアプローチにこだわっているのは、振り返ればこの部分を補う心理があったかもしれない。
逆に、チビでも一番良い音を出してやると、ハングリーな感覚があったりもする。
「最低50キロはないとサックス良い音出ませんよ」という一般論に対しては「うっせえわ×3」と思っている。
演奏は半分以上精神的な営みなのだから、簡単に体格に左右されるものじゃない
というのが自分の信条。
つづく