プロをめざすならば長調、短調は基本として、各旋法、全音階、ディミニッシュ、ペンタトニックやブルーノートを含くもの、くらいは最低限身につけておく必要がある。
ジャズプレイヤーならば、セブンスコードで用いる音階がさらに沢山あり、年月をかけて様々なパターンを自分の言葉にしていくというのがスケールとの向き合い方だと思う。
クラシックのサックスプレイヤーの場合、時によってスケールの学習を軽んじてしまう場合があるように思う。
豊かな音で、楽譜に書かれていることを正しいソルフェージュで演奏することはとりあえず達成するべきだけども、それだけではハリボテ感が否めない。
感度も大雑把になるし、音楽的なアイディアも早々に尽きてしまうと思う。
これからのクラシックサックス奏者はこれくらいやれなきゃダメだよと、松下洋さんの網羅的なスケールブックは、啓蒙の意味でも価値があると思う。
スケール大事、絶対。