ふくしーずは、長久手市文化の家「ふくしであーと」(市内の福祉施設に演奏に伺う事業)への出演を契機として結成されたアンサンブルで、ピアノ(菅原拓馬)、ヴァイオリン(徳田真由)、サクソフォン(石川貴憲)の三名によって構成されている。
ふくしーずの行う公演のほぼ全ては福祉施設内のため、広報とは無縁であり、知られざるアンサンブルだ。笑
クラシックと昭和歌謡を両輪として活動を展開してきた。
演奏会は単なる鑑賞の場ではなく、観客とともに歌い、交流しながら進行する形式をとっている。
「青い山脈」や「東京ブギウギ」といった歌謡曲のあとに、チャイコフスキーの小品を配置するなど、懐かしさと新鮮さが交差するプログラム構成を通じて、「思い出と発見」を提供すべく活動してきた。
コロナ禍には、福祉施設の駐車場や庭園を活用した屋外公演を実施した。(最後の写真)
真夏の青空の下、ベンチや車いすに座る人々とともに「ふるさと」を歌った経験は、音楽の普遍的な力を再確認させるものとなった。
また、オンライン配信にも取り組み、現場に足を運ぶことができない人々へも音楽を届ける方法を模索した。
2024年には、長久手市の敬老会(森のホール)において数百名の観客が「上を向いて歩こう」を合唱し、会場全体が大きな歌声に包まれる場面があった。
同年、あいち・アール・ブリュットコンサートにも出演し、昭和歌謡とシュルホフの「ホット・ソナタ」を組み合わせたプログラムで演奏し、新聞にも取り上げられた。
自分が現在行なっている服部良一作品の研究と演奏は、この活動に端を発したものだ。
来年の1月には、文化の家において初の一般公演を開催予定である。これまで福祉の現場で育んできたレパートリーを大放出する。菅原さんのアレンジが冴え渡る予定。
ふくしーずが大切にしているのは「思い出+新しい感動」という二重体験。
若い人にとっては結構エモいはず。ぜひ全ての人に聞いてほしい。
